第10位:マルケッサ
父:オルフェーヴル 生産:ノーザンファーム 馬主:サンデーレーシング
厩舎:栗 池江泰寿 2015/01/27
馬名の意味・由来:伊語で、女侯爵。
マルケッサ pic.twitter.com/oX6WRSYUYr
— POG Again (@PogAgain) 2017年7月14日
クロス:Halo 15.63% 4x5x4 ノーザンテースト 9.38% 5x4
菊花賞(GI)、有馬記念(GI)を制したサトノダイヤモンドの半妹。父はディープインパクトからオルフェーヴルに替わった。母マルペンサはアルゼンチン産で、コパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)と3つのG1を制覇した名牝。母はアルゼンチン産馬ながらアメリカ色の強い血統構成で、Halo 4×3という素軽いクロスを持っている。父オルフェーヴルは積極的にスピードを伝えるタイプではなく、むしろ母方からスピード的な要素を取り入れたいタイプなので、アメリカ血統やHaloクロスはプラスに作用するはず。芝・ダートと問わず複数のGIを勝ち、なおかつ母としてもサトノダイヤモンドを送り出した母は、傑出した繁殖牝馬であることは間違いない。その力をもってすれば平凡な競走成績に終わることはなさそう。
日本のファンにとってはその評価が難しいアルゼンチン血統ですが、8馬身差と9馬身差で G1 を圧勝した母の性能は伊達ではありませんでした。本馬は兄同様に伸びのある骨格で、春先までは物足りなかった筋肉が日ごとに発達し、成馬時のアカ抜けた姿が容易に想像できるほどにバランスが整ってきました。完歩を伸ばせる長い肢骨をもち、その手先の質量は軽く筋肉は柔らかです。高いスピードが要求される日本の芝競馬にはピッタリの馬体特性で、東京 2400m で存分に能力を発揮できることでしょう。まずは樫の舞台を目標に、いずれは牡馬とチャンピオンシップを争う、そんな活躍を期待します。
サンデーサラブレッドクラブ 6,000万円
ノーザンファーム空港・中川厩舎長
「馴致のブレーキングの段階からモノが違った。とにかく学習能力が高い。一つ一つ課題を確実にクリアしていってくれている。物怖じしない性格、柔らかさやバネといった動きの質、醸し出すオーラ・・・すべてが一級品。正直、ずっと乗っていたいと思わせる。これからどんどん良くなっていきそうな感触がある。タメが利く点が長所。正直、動かそうと思えばいくらでも動けるくらいだが、成長段階なのでラストではじけるための訓練を行っている。スピード&スタミナともに申し分ありませんし、ストライドの大きい走りには好感が持てる。まだギアが何段階かありそうで、スケールが大きい。まずは体がパンとしてくることに重点を置いて進めていく。そこさえクリアできれば、持っているものは素晴らしいので。しっかり体調を見極めながら鍛えていく。柔らかさがあって、バネのある動きをします。父の代表産駒になれるくらいの期待を寄せています」
初戦は秋以降の見込み。