POG Again

POG歴約20年

2017-2018 POG 牝馬第7位

牝馬第7位:レジーナドーロ

父:キングカメハメハ 生産:追分ファーム 馬主:G1レーシング

厩舎:美 堀宣行 2015/01/26

馬名の意味・由来:伊語で、金色の女王。母名の若き女王(イタリア語)と毛色より連想。

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クロス:Northern Dancer 12.5% 5x5x5x5

 

 桜花賞馬レジネッタを母に持つ良血馬。母の「フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」は、コンスタントに走るものの大物は出ない組み合わせだったが、レジネッタが例外的にGIを勝ったのは、残り4分の1の部分(つまり2代母のマクダヴィア)が、5代以内にHyperionとSon-in-Lawの組み合わせから成る血を5本持つ(Tudor Minstrel、Flower Bowl、Abernant、Imitation、Swaps)という、底力の塊のような配合構成だったことが大きい。

 本馬の「キングカメハメハ×フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」という組み合わせは、ミュゼスルタン(新潟2歳S)、コナブリュワーズ(OP)、プロクリス(準OP)、プレシャスルージュ(準OP)などの活躍馬が出ており、連対率25.9%、1走あたりの賞金額249万円は、キングカメハメハ産駒全体の連対率19.3%、220万円を大きく上回る。4分の3同血のリヴェレンテはOPまで出世しており、芝向きの中距離タイプとしてそれ以上の期待が掛けられる。

 

 シャープなラインの馬体を覆う良質な筋肉はインナーにも張り巡らされ、強靭な体幹を得ました。放牧地では初動の速さで群れを置き去りにし、荒れた地面でも華麗なフットワークで駆ける姿に目を奪われます。良血馬ならではの品格、人間に対しての聡明な振る舞い、そして勇猛なまでの闘争心など、すべてにおいて一級品の味わいがあります。環境が変化しても食欲が落ちない心身の強靱さも特筆され、厳しいトレーニングを乗り越えるだけの下地は備わっているといえるでしょう。まずは母がひときわ輝いた桜の大舞台を目標に、トップトレーナーの手腕にも期待したいところです。

 

ジーワンサラブレッドクラブ 4,000万円

追分ファームリリーバレー・加地厩舎長

「母レジネッタにとっては待望の牝馬(4番仔)。1月あたりからトモに力が付き、馬体も20kgほど大きくなりました。周回では長めの2000~3000メートルで乗り込んでいます。これまでの牡馬産駒より母に似たところがあり、力強い走りをしますね。これからどんどん良くなっていくと思います。」463kg。

 

吉田正志マネージャー

「上は無骨なところがあったのですが、この馬は品のある体をしています。お母さんにとって初めての牝馬なのですが、今までの男馬になかった軽さが伝わったのが嬉しいですね。レジネッタも桜花賞のパドックで、グッと見違えるように成長した馬ですから、この仔も無理はさせず、じっくりと成長を促していこうと思います。」

「昨年末まで15-15(200メートル15秒ペース)の調整で、春先にゆっくりさせて、そろそろ上げていきます。兄は母の父フレンチデピュティが出てピッチ走法の馬が多かったが、本馬は母らしい伸びのある走りで、鋭くて力強い。1月26日生まれだが、体はまだ子供っぽいので変わってくると思う。じっくりやって、夏の終わりの移動になりそう。」