第6位:シーリア
父:キングカメハメハ 生産:ノーザンファーム 馬主:キャロットファーム
厩舎:栗 角居勝彦 2015/03/17
馬名の意味・由来:シェイクスピア作「お気に召すまま」の登場人物名。母名より連想。
シーリア pic.twitter.com/qJ9mCkEOUd
— POG Again (@PogAgain) 2017年7月14日
クロス:Northern Dancer 12.5% 5x5x4 Special 6.25% 5x5
母シーザリオは現役時代6戦5勝(2着1回)。オークス(GI)を勝ち、米遠征してアメリカンオークス(G1)を楽勝した名牝。しかし、繋靭帯炎を患ったため、米遠征から帰国後は一度も出走することなく引退。同じスペシャルウィーク産駒のブエナビスタと比べても見劣らないほどの名牝だった。繁殖牝馬としても優秀で、すでにエピファネイア(父シンボリクリスエス/14年ジャパンC-GI、13年菊花賞-GI)、リオンディーズ(父キングカメハメハ/15年朝日杯フューチュリティS-GI)を産んでいる。歴史的名牝の域に達しているといえるだろう。本馬はリオンディーズの全妹。母の産駒のなかで勝ち上がることなく抹消した馬が牝馬(ヴァイオラ、ロザリンド)だったが、本馬は育成時代から順調に来ており、おそらく牝馬であることのマイナス面といったものはないだろう。芝向きの中距離タイプ。
光り輝く漆黒の馬体は均整のとれた美しいフォルムをかたどり、骨量豊富で頑健な骨格をSS系特有の柔軟性に優れた筋肉が覆います。放牧地では孤高の存在として独り静かに草を食んでいますが、ひとたび走り出せば柔軟な関節を存分に活かした雄大なフットワークで疾走し続ける姿に、限りないポテンシャルを感じます。この静と動の見事な切り替えはレースにおいて大きな武器となり、内に秘めた闘志を爆発させて最高のパフォーマンスを披露するでしょう。母の牝駒初のG1制覇を成し遂げるだけでなく、さらなる高みへと期待に胸が躍ります。
キャロットクラブ 7,000万円
ノーザンファーム空港・佐藤洋輔厩舎長
「抜群に乗り味が良いですよ。体全体を使って走りますし、可動域も広いです。」
「坂路を3ハロン47~48秒で駆け上がっていて、ここまで順調に調整できています。少しの間リフレッシュさせていましたが、すぐに通常メニューに戻せそう。今のところ気性面も問題ありませんし、息遣いがきれいで、やっぱり心肺機能が普通の馬と違うのかな、という印象。背中の感覚も素晴らしく、期待は大きい。」
6~7月あたりに本州へ移動し、9月の阪神開催でのデビューを目指すことになりそう。468kg。
事務所スタッフ
「母の8番仔。一つ上より馬格があり、その雰囲気や迫力はエピファネイアやリオンディーズに通じるものがある。脚元が丈夫なので調整も順調。気性面を考慮し、適度にリフレッシュを挟みながら、今後も乗り込みを続けていく。2000~2400メートル向きで大きいところを狙っていく。」