天馬：トウショウボーイ
小学生の頃近くに住んでいた祖母の家へ遊びに来て行くと、同居していた叔父がちゃぶ台の上に競馬四季報などを置いていたり、土日になると競馬中継をテレビで見ていた。その時に競馬というものを知り、強く興味を持った一頭がトウショウボーイだった。３強と謳われたテンポイント、グリーングラスといった馬たちにも興味を持ち、その後三冠馬となったミスターシービー（テレビの生放送を見た記憶はないが）やダイゴアルファ、アラホウトクそしてシスタートウショウなどはその影響もあって大好きだった。
その後競馬が大好きだった高校の友人が週刊競馬ブックを見せてくれたり、府中競馬場へ連れていってくれたりした。未成年であったし大金を持っていたわけではないので、馬券は買った記憶はない。ただパドック（下見所）や本場馬入場してからの返し馬、そしてレースを眺めるといった繰り返しに全く飽きることはなかった。
同時期に実家の近所にある中央競馬ピーアールセンターへ入り浸りとなり、館内で閲覧可能な月刊誌「優駿」のバックナンバーなどの書籍を毎日読み漁った（今の時代のようにインターネットが無かったので書籍を読んだり、毎週決められた時間に放映される過去のレースVTRを見るしかなかった）。見かねた社員の方がアルバイトをしてみないか？と薦めてくれ、地下倉庫にあった商品棚卸しや競馬場におけるグッズ販売（ちょうどこの頃、オグリキャップのぬいぐるみが大人気となっていた）を手伝ったりして貯金したお金で、大学生の友人と北海道へ生産牧場巡りに行った。一時期本気で牧場に就職をするか？考えたが、朝が早く厳しい一日のスケジュールや厳冬の寒さに耐えられる自信がなく最終的に諦めた。
