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セレクトセール2017にて、シルバーステートの弟が2億6000万円で落札

 10日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール」(主催・JRHA日本競走馬協会)で、1歳馬のセールが行われている。

 上場番号13、ディープインパクト産駒の牡馬「シルヴァースカヤの2016」が2億6000万円で落札された。

 セリは1億円からスタートし、最終的に2億6000万円で落札された。本馬の兄シルバーステートはダービー候補とも言われた素質馬、現役で5戦4勝。落札者は(株)キーファーズ。

 

 父は種牡馬界の不動のエース。父サンデーサイレンスに劣らぬ傑出した能力を持ち、2012年以降リーディングサイアーの座にある。「13年連続」という父の記録に迫ることは確実だろう。ワンランク上の瞬発力を武器とし、JRAのGⅠ勝利数は7世代で「39」という驚異的な数字。また、海外でも仏1000ギニーをはじめG1を7勝しており、能力は優に国際レベルに達している。

 母はロワイヨモン賞(仏G3・芝2400m)を勝つなどフランスの芝中長距離で実績を残した。輸入前にATCザメトロポリタン(豪G1・芝2400m)を勝ったセヴィルを産み、輸入後は本馬の全兄シルバーステート(現在5戦4勝)の母となった。スタミナと底力に加え、芝中距離向きのスピードを伝えている。京都記念(GⅡ・芝2200m)を勝ったシックスセンスは甥にあたる。

 母の父はロベルト系で、現役時代は愛ダービー(愛G1・芝2400m)2着、英ダービー(英G1・芝12ハロン)3着が目立つ程度だったが、種牡馬として大成功。芝中距離向きの大物を多数送り出した。粘り強いスピードを伝え、欧州だけでなく北米や日本でも成功した。芝12ハロンの世界レコードを樹立したホークスターや、有馬記念(GI)を連覇したグラスワンダーの父として有名。

落札したのは(株)キーファーズ。「武豊騎手の凱旋門賞を勝ちたいという夢をかなえるのが、キーファーズの夢」と同社の松島正昭氏はJRAの第一人者とともに夢を描く。同オーナーの主戦を務める武豊は「一緒に夢をかなえられたら。血統もすごいし、乗れることが楽しみ」と早ければ来夏にも訪れるデビューを心待ちにしていた。

netkeiba.comJRA-VANスポーツ報知