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セレクトセール2017にて、リアルスティールの妹が1億6000万円で落札

 10日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール」(主催・JRHA日本競走馬協会)で、1歳馬のセールが行われている。

 上場番号78、ディープインパクト産駒の牝馬「ラヴズオンリーミーの2016」が1億6000万円で落札された。8000万円からのスタートだった。競り落としたのは、(株)DMM.com。ネット通販やビデオオンデマンドを手がけるネット界の大手企業だ。

 「リアルスティールの下なので、注目していましたし、下見のときから決めていました。この馬の前に2頭の競りに参加したけど、落とせなかったので、まずは落とせてホッとしています」

 競りを任された同社の野本巧取締役が笑顔を見せた。DMM.comは7月下旬か8月上旬に、クラブ法人の(株)DMMドリームクラブをスタートさせる。「より多くの人に楽しんでもらう」ために、募集馬はすべて1万口に分割して出資を募るという。

 本馬の兄リアルスティールは2016年ドバイターフを制している。

 

 父は種牡馬界の不動のエース。父サンデーサイレンスに劣らぬ傑出した能力を持ち、2012年以降リーディングサイアーの座にある。「13年連続」という父の記録に迫ることは確実だろう。ワンランク上の瞬発力を武器とし、JRAのGⅠ勝利数は7世代で「39」という驚異的な数字。また、海外でも仏1000ギニーをはじめG1を7勝しており、能力は優に国際レベルに達している。

 母は米国産で不出走。2代母モネヴァッシアは名種牡馬キングマンボの全妹で、3代母ミエスクは80年代の世界最強マイラーという超良血。産駒には本馬の全兄にあたるリアルスティール(ドバイターフ)がいる。これらと同じ「ディープインパクト×ストームキャット」はニックスで、キズナ、エイシンヒカリ、サトノアラジン、ラキシス、アユサンなど多くのGIホースが出ている。

 母の父は米国産。現役時代はヤングアメリカS(G1・ダ8.5ハロン)を勝った程度だが、種牡馬となってから大成功を収め、90年代から00年代にかけてアメリカのトップ種牡馬として君臨した。産駒は芝・ダート兼用のマイラータイプで、アメリカはもとよりヨーロッパでも活躍。代表産駒ジャイアンツコーズウェイは欧州年度代表馬に選出され、米リーディングサイアーに3回輝いている。

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