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セレクトセール2017にて、メイキアシーの2016が1億4500万円で落札

 10日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール」(主催・JRHA日本競走馬協会)で、1歳馬のセールが行われている。

 上場番号117、ディープインパクト産駒の牡馬「メイキアシーの2016」が1億4500万円で落札された。8000万円からのスタートだった。

2015年の桜花賞馬レッツゴードンキや、同年スプリンターズSと、同年と2016年のヴィクトリアマイルを連覇したストレイトガールのオーナーである廣崎利洋HD(株)が、1億4500万円で落札した。

 母の半弟プールモワは2011年の英ダービー馬。メイキアシーの2016の半兄ブラヴィッシモ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎、父ファストネットロック)は5勝を挙げ、2016年の阪急杯3着など短距離路線で活躍。2勝をマークする半兄スワーヴアーサー(牡4歳、栗東・庄野靖志厩舎、父ヴィクトワールピサ)は2013年の当歳セレクトセールで1億1000万円で落札されている。

 

 父は種牡馬界の不動のエース。父サンデーサイレンスに劣らぬ傑出した能力を持ち、2012年以降リーディングサイアーの座にある。「13年連続」という父の記録に迫ることは確実だろう。ワンランク上の瞬発力を武器とし、JRAのGⅠ勝利数は7世代で「39」という驚異的な数字。また、海外でも仏1000ギニーをはじめG1を7勝しており、能力は優に国際レベルに達している。

 母は愛国産馬で不出走。仏G3を2勝したガニョアの全姉で、英ダービー馬プールモワの4分の3姉にあたる。プールモワは今年の英ダービー馬ウイングスオブイーグルスの父となったように、この血は発展傾向にある。日本に輸入後、初めて産んだブラヴィッシモは阪急杯(GⅢ)3着。次に産んだスワーヴアーサーは京都新聞杯(GⅡ)7着。繁殖牝馬としてのポテンシャルはまずまず。

 母の父は英・愛リーディングサイアーに14回輝いた大種牡馬。日本向きのスピードや瞬発力には欠けるものの、スタミナと底力は抜群で、ガリレオやモンジューをはじめ多くの大物を送り出した。この2頭は種牡馬としても成功し、とくにガリレオは現在、ヨーロッパでは並ぶもののない大種牡馬として君臨。史上最強馬フランケルなどを送り出して強力なサイアーラインを築いている。

netkeiba.comスポーツ報知JRA-VAN