11日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール」(主催・JRHA日本競走馬協会)で、当歳馬のセールが行われている。
上場番号382、ロードカナロア産駒の牡馬「シャムロッカーの2017」が1億8000万円で落札された。
本馬の母は豪3歳牝馬チャンピオン。
【上場No.382】1億8000万円
— POG Again (@PogAgain) 2017年7月11日
◆シャムロッカーの2017(牡、鹿毛)
父:ロードカナロア
母:シャムロッカー
母父:O'Reilly
販売者:(有)ノーザンレーシング pic.twitter.com/YRRuVGKjbQ
父はJRAでスプリンターズS(GⅠ)2回、高松宮記念(GⅠ)安田記念(GⅠ)などを制覇し、香港に遠征して香港スプリント(G1・芝1200m)を2連覇した。このレースは世界有数の芝スプリント戦で、これを5馬身差圧勝した能力は尋常ではない。今年からデビューした産駒はすでに3頭が勝ち上がる好調ぶり。スピードがあるので確実性が高く、中距離をこなす仔も出てくるはず。
母はNZ産。豪で18戦4勝。牝馬ながらAJCダービー(豪G1・芝2400m)、VRCオーストラリアンギニー(豪G1・芝1600m)を制し、豪3歳牝馬チャンピオンに選出された。シャムロッカーの半妹ロックディーヴァはARCサンラインヴァーズ(豪G3・芝2100m)の勝ち馬。19世紀からNZで続く牝系に属し、オセアニアならではの独特の血で構成されている。
母の父はNZ産。現役時代は快速で鳴らし、NZで6戦4勝。WRCテレグラフH(G1・芝1200m)、LEVRCベイヤークラシック(G1・芝1600m)を制し、NZ年度代表馬に選出された。種牡馬としても同国のリーディングサイアーに2度輝いており、「ディープインパクト×オライリー」の組み合わせからはすでにファイナルフォーム(ラジオNIKKEI賞)が出ている。