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セレクトセール2017にて、キタサンブラック全弟が1億4500万円で落札

 11日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール」(主催・JRHA日本競走馬協会)で、当歳馬のセールが行われている。

 上場番号383、ブラックタイド産駒の牡馬「シュガーハートの2017」が1億4500万円で落札された。5000万円のスタートから徐々に競り上がり、最終的に1億4500万円で(株)DMM.comが落札した。 (株)DMM.comはネットメディア大手で幅広く事業を展開。10日、新たにクラブ馬主として参入することが明らかになったばかり。

 本馬の全兄キタサンブラックは昨年の年度代表馬。本年も大阪杯、天皇賞・春とGIを制している。

 

 父ブラックタイドはJRAで22戦3勝。重賞勝ちはスプリングS(GⅡ)しかないが、希代の名馬ディープインパクトの全兄にあたる良血馬だったため種牡馬入りを果たした。ディープよりもパワー型で切れる脚も乏しいが、それゆえに先行して粘り強い産駒が多く、名馬キタサンブラックを出したことで「ディープインパクトの兄」というよりもサンデー系の重要な一分枝となった感がある。

 母は競走馬となるべくトレセンに入厩するところまで行ったものの、結局出走することなく引退した。オトメゴコロ(札幌スプリントS-5着)の娘にあたり、繁殖牝馬としては2番子のショウナンバッハがアメリカJCC(GⅡ)で3着となって頭角を現すと、3番子のキタサンブラック(ジャパンC、天皇賞・春2回、大阪杯、菊花賞)が年度代表馬となって名牝の仲間入りを果たした。

 母の父はスプリンターズS(GⅠ)2連覇を含めて1400m以下では無敵を誇った短距離王。種牡馬としても大成功し、十数年にわたって日本の短距離路線を牽引した。ビッグアーサー、ショウナンカンプ、シーイズトウショウ、ダッシャーゴーゴー、カノヤザクラなど多くの名スプリンターを出したほか、グランプリボスのようなマイルを守備範囲に収めるGⅠホースも誕生している。

 

netkeiba.comスポーツ報知JRA-VAN