11日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール」(主催・JRHA日本競走馬協会)で、当歳馬のセールが行われている。
上場番号415、ハーツクライ産駒の牡馬「フーハイナの2017」が1億6000万円で落札された。
本馬の母はアルゼンチンのGI馬。落札者は(株)NICKS。
【上場No.415】1億6000万円
— POG Again (@PogAgain) 2017年7月11日
◆フーハイナの2017(牡、鹿毛)
父:ハーツクライ
母:フーハイナ
母父:ヨハネスブルグ
販売者:社台ファーム pic.twitter.com/kSENVkdHvM
父は有馬記念(GI)、ドバイシーマクラシック(首G1・芝2400m)などを制した名馬。種牡馬としても成功し、2014年にIFHA(国際競馬統括機関連盟)から130ポンドの評価が与えられ、年間世界一の座についたジャスタウェイ(天皇賞・秋、安田記念)をはじめ、ワンアンドオンリー(日本ダービー)、ヌーヴォレコルト(オークス)などを出している。芝中長距離に強い。
母は亜国産。エストレラスジュヴェナイルフィリーズ大賞(亜G1・芝1600m)、エンリケアセバル大賞(亜G1・芝2000m)、ポトランカス大賞(亜G1・芝1600m)など7戦4勝の成績を残した。2代母ジュスアジェンディはなじみの薄い謎めいたブラジル血統。ただ、母自身は「ストームキャット系×ヌレイエフ系」という血統で芝適性は問題なし。スピードもありそうだ。
母の父は米国産。2歳時に愛仏英米のG1を制し、欧米双方の2歳チャンピオンに輝いた。引退後は米豪間を往復するシャトル種牡馬となり、2010年から日本で供用を開始した。最大の武器はスピードと仕上がりの早さ。日本ではホウライアキコ(デイリー杯2歳S、小倉2歳S)、ネロ(京阪杯)が重賞を勝った。アメリカではスキャットダディが後継種牡馬となって大成功を収めた。