POG Again

POG歴約20年

2019-2020 POG 牡馬第7位

第7位:アドマイヤベネラ

父:ハーツクライ

生産:ノーザンファーム 馬主:近藤利一 厩舎:栗 友道康夫 2015/1/23

馬名の意味・由来:冠名+金星(リトアニア語)

 

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クロス:Lyphard 9.38% 4 x 5クロス:Lyphard 9.38% 4 x 5
・1歳セレクトセールで2億3000万円。母はアルゼンチンのG1ブエノスアイレス州大賞典など8勝。

 

 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)など4つの重賞を勝ち、ローズS(GII)では阪神芝1800mで1分44秒4のコースレコードを樹立したダノンファンタジー(父ディープインパクト)の半弟。母ライフフォーセールは南米アルゼンチンで10戦8勝。ブエノスアイレス大賞(亜G1・ダ2200m)、ラプラタオークス(亜G1・ダ2000m)など6つの重賞を制した。

 母の父Not for Saleはアルゼンチン生まれのスプリンターで、シウダッドデブエノスアイレス大賞(亜G1・ダ1000m)を制覇。種牡馬としては距離の壁はなく、2000mはもちろん2400mの大レースを勝った子もいる。Swaps 4×3なのでダート向きの適性は高いが、芝でも問題なく、豊かな成長力と大レース向きの底力も特長のひとつ。クラシック向きの血統として魅力的だ。

 父がハーツクライに替わった本馬は、中央未勝利に終わったビートフォーセールの全弟でもあるが、18年のセレクトセール1歳で2億3000万円の高値がついたように馬っぷりは素晴らしい。芝中距離で大仕事を期待したい。

 

2018年の2歳チャンピオン、ダノンファンタジーの半弟にあたるアドマイヤベネラ。父がハーツクライに代わって距離適性の広いクラシック向きの1頭となっている。1歳時のセレクトセールでは2億超えの破格で取引されているが、その頃にはまだ姉は新馬で2着という状況。単純に本馬のデキで文句なしの落札額に至ったという経緯なのだろう。アドマイヤの近藤オーナー→友道厩舎というゴールデンコンビ。これは間違いなくクラシック戦線に乗って来る逸材と見たい。馬体重は春の段階で508kg。

 

とにかく順調のひと言で、これまでの育成段階で一度も調子を崩した事がなく全ての過程を難なくクリアしているとの事。素直で柔軟性もあり、動きも力強く折り合い面の不安もなし。とにかく理想形の1頭であり、それだけ厩舎スタッフも期待している様子だ。姉はマイルまでが限界だった様だが、その点血統的にも2000m以上というのは目に見えて間違いない。日本ダービーに向けて虎視眈々とデビューを待つ。

 

NF空港・高見厩舎長

「柔らかくてバネがあり、それでいてタメも利きます。動きはすごくいいですね。うるさい面はなく、操縦性も高いです。距離はある程度あってもいいし、楽しみな馬ですよ」
近藤利一氏のコメント「自分で勝手に決めても、調教師がいないことには走りません。"アドマイヤ軍団長"の友道調教師にお伺いを立てて、"これは走る"と言ってくれました」
友道康夫調教師のコメント「血統面も素晴らしいですし、馬体面も光っていました。動かしても柔らかくて、何よりも私が一番好きな長距離血統の馬だと思いました」