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モーベットのデビュー戦回顧

牝馬第10位:モーベット

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◆デビュー戦までの調教過程

坂路で順調に調教本数を積み、5月22日には4F53.7-12.3をマーク。5月29日には4F55.3-3F39.3-2F25.2-1F12.5を馬なり余力で、古馬1勝クラスを相手に0.4秒追走同入。

「牧場にいた頃から評判が良かった。オルフェーヴルの仔だけど、そんなに難しいところはないし、トレセンの環境にも馴染んで随分と落ち着きが出てきた。いい感じに乗り込めている」「仕上がりがいい。動きも軽快」「仕上がりが良く、気持ちに余裕がある」「落ち着きがあって雰囲気はいい」

 

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◆新馬戦のレース内容について

ルメール「切れ味のある脚をもっていますが、スタートは悪かったです。7頭立てだったので問題はなかった(多頭数じゃなくて良かった)のですが、スタート後に物見していました。道中は流れに乗り、ラストは良い脚で伸びています」「スタートは良くなかったが、7頭立てなので流れに乗れた。切れ味すごい。最後はすごい瞬発力だった」

藤沢和師「オルフェーヴル産駒にしては素直。牧場の評判もいい」「休養して秋の東京開催あたりでの復帰を目指します」

※おそらくは、4回東京8日 10月26日(土)牝馬限定のアルテミスステークス(GIII・芝 1600m)もしくは4回東京1日 10月5日(土)のサウジアラビアロイヤルカップ(GIII・芝 1600m)かアイビーステークス(リステッド競走・芝1800m)辺りだろうと思われる。

 

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◆道中の通過ラップ

12.8-24.3-36.6-49.4-1.02.5-1.14.3-1.25.7-1.36.9
(12.8-11.5-12.3-12.8-13.1-11.8-11.4-11.2)

1,000m通過が62.5という新馬戦独特のスローから、上がり勝負の競馬。ラスト3Fが34.4で、本馬推定上がり3Fが33.8。よってラスト400mの標識まではどの馬もメイチで追い出しておらず、本馬も残り200mから手綱をしごき始めた。

 

相手云々もあっただろうが、1つ前のレースで同きゅう舎、同馬主、同騎手であったダービー馬:レイデオロの半弟、アブソルティスモが同じような人気で逃げ、ゴール前差されたので嫌な予感はあった。加えて1昨年指名馬:フラットレー(同きゅう舎、同騎手)がアイビーSで負けた際に通ったコース取りと酷似していたのもあって、どうなることやらという心境だった。

 

パドックでの周回もオルフェーヴル産駒特有の気の悪さを出していたというし、出遅れなども含めて今後の改善が望まれる。ただ単純に勝ち方という点だけで言えば、文句無しだったと思う。ここで1勝しておけば暮れの阪神ジュブナイルフィリーズや春のクラシックへ向けてゆったりとしたローテーションが組めるのは間違いないし、次走が楽しみであると同時に試金石。