POG Again

POG歴約20年

テンポイントの再来

f:id:ClaudioSuarez:20170526200147j:plain

 

高校時代は部活(バスケットボール)をしていたので毎週末競馬場へ行くことは難しかったが、大学へ進学しゴルフサークルの活動が始まったものの漸く思うように競馬場へ行けるようになった。この年は中山競馬場改修のため、第48回皐月賞が府中で行われた。 この年のクラシック戦線は空前のハイレベルで、前述の皐月賞の他にその後第102回天皇賞(秋)を勝った府中巧者:ヤエノムテキ、武豊騎手初G1(クラシック)勝ちとなった菊花賞馬:スーパークリーク、地方競馬出身でクラシック出走登録がされておらず古馬と高松宮杯や天皇賞秋などを戦った芦毛の怪物:オグリキャップ、春のクラシックは不本意な成績に終わったものの第24回函館記念を当時の日本レコード(1分57秒8)で勝ち、秋には第5回マイルチャンピオンSを圧勝したサッカーボーイら多士済々の牡馬陣。

 

そのオグリキャップが勝った高松宮杯で古馬陣に混ざって3着と健闘したオークス馬:コスモドリーム、オークスとトライアルで3着だった第42回桜花賞馬:リーゼングロスの初仔:アインリーゼン、桜花賞とオークストライアルで1、2着を独占した庄野厩舎のアラホウトクシヨノロマン、タマモクロスの半妹で第13回エリザベス女王杯を勝ったミヤマポピーや同レースは9着だったが後に第7回マイルチャンピオンSを勝つパッシングショットなどの牝馬陣も粒揃いだった。

 

翌年のクラシック戦線は勝ち馬が猫の目のように入れ替わる混戦であったが、牝馬戦線では武豊に初の牝馬クラシックタイトルをもたらしたシャダイカグラが、また牡馬戦線の前半は史上初の茨城県産・芦毛のダービー馬:ウィナーズサークル、後半はオサイチジョージ バンブービギンがそれぞれ中心になっていた。特に後者にまつわるエピソードとして『布施正調教師の菊花賞を前に故障で引退したバンブーアトラスの子で菊花賞を勝つという長年の悲願』というものに深く感銘を受け、菊花賞当日はわざわざ京都競馬場まで見に行った程であった。

 


1989 菊花賞