POG Again

POG歴約20年

未完の大器

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チョウカイリョウガ

父:サンデーサイレンス 母:ポインテッドパス 母父:Kris

生産:社台ファーム、馬主:平田牧場 厩舎:美 中野隆良 1996/3/08

馬名の意味・由来:冠名(馬主が在住する山形県の最高峰「鳥海山」)+陵駕

 
誕生直後は非常に好馬体で、生産した社台ファームにおける同世代随一の期待をかけられて、1998年12月6日の3歳新馬(芝2000m)でデビュー。しかしながら、サクラエンペラーの4着と敗れた。折り返しの12月26日3歳新馬(芝2000m)で勝ちあがり、明けて1999年1月17日にデビュー3戦目で臨んだ第39回京成杯では、後の皐月賞2着馬オースミブライトの2着に入った。

その後、脚部不安で第59回皐月賞を回避。ダービーを目標に調整され、第4回プリンシパルS(ダービー指定OP:芝2200m)ブラックタキシードの2着でつかんだ第66回東京優駿への切符だったが、本番では全くいいところなしでアドマイヤベガの13着に終わった。

秋の大目標であった菊花賞トライアルの第53回セントライト記念第47回京都新聞杯を10、16着と惨敗し、古馬になって900万から3勝をあげて再オープン入りしたが、2004年8月に左前脚の屈腱炎のため引退。結局は新潟記念で4着、AJC杯で5着が目立つ程度の並のオープン馬に終わった。ただ、当時の社台の期待が間違っていなかったことは4つ年下の全弟が二冠馬となったことで証明された。

社台ファーム代表・吉田照哉によれば、兄のチョウカイリョウガ、アグネスプラネットがいずれも好馬体の持ち主だったこともあり、全弟であるネオユニヴァースの印象としては「馬体だけ比べるとどうしても見劣っていたが、それ以上の活躍をできるのかな、と思ってしまった」と回顧している。ただし誕生日が5月21日と遅生まれだったことから、後年になって「成長が遅れていたわけだし、飛節の折りが深くて、やや腰が甘い感じに見えるのも、サンデーサイレンスそっくりの特徴だった」とも述べ、出生当時の自身の見立てが誤っていたとしている。