POG Again

POG歴約20年

芝ダート兼用のSS産駒

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サイレントディール

父サンデーサイレンス、母フェアリードール、母の父 Nureyev

生産者:ノーザンファーム 馬主:金子真人 厩舎:栗 池江泰郎 200/3/19

馬名の意味・由来:カードを静かに配る(父名と母母名より連想)

※芝とダートのJRA重賞を勝利した唯一のサンデーサイレンス産駒

 

2002年9月15日、阪神の新馬芝1600m戦を中館英二騎乗でデビュー。1番人気で逃げ切り、2着メイショウマルスに2馬身半差をつけて勝利。続く武豊が騎乗した萩ステークス(京都・芝1800m)では5着に敗れるが、同条件の黄菊賞(500万下、上村洋行騎乗)を2番手からの競馬で勝利する。12月8日の第54回朝日杯FSで重賞初出走。武豊騎乗の3番人気サイレントディールは、強力な先行馬が不在の中でハナを主張するが、同じく掛かり気味に先行したマイネルモルゲンと1000m通過56.9秒のハイペースを作り出したのちに失速。勝ったエイシンチャンプから0.9秒差の8着に敗れた。 

 

2003年1月12日、サイレントディールは1番人気に推された第37回日刊スポシンザン記念で重賞初勝利。道中6番手追走からスローの流れに乗り、早めのスパートから2着マッキーマックスをクビ差で抑えた。続く第43回きさらぎ賞は重馬場の中、後方からの競馬で3番人気ネオユニヴァースの2着。この後、サイレントディールは有力馬の一頭としてクラシックへ向かうが、第63回皐月賞第70回東京優駿ともにネオユニヴァースの6着、4着に敗れた。馬の評価には常に激しい気性からくる折り合い面への不安が伴い、武豊はのちに「今にして思えば、2400mでよく折り合ったものだ」とダービーを回顧している。その後、6月には3歳馬ながら宝塚記念へ出走するが、ヒシミラクルの10着に敗れた。

秋は調整の遅れから菊花賞を回避し、ダート重賞の第8回東京中日S杯武蔵野Sへ出走。レースでは4角を2番手で曲がると一気に突き放し、2着ハギノハイグレイドに4馬身差をつけて勝利。池江は精神面の成長を評価した。続く第4回ジャパンカップダートでは2番人気に推されたが、先団追走も直線伸びず、アメリカ馬フリートストリートダンサーの7着に敗れた。騎手のオリビエ・ペリエは「今日は返し馬からノメっていた。馬場が全て」と雨の影響が見えた馬場に敗因を求めた。ペリエとサイレントディールのコンビは、次走の第49回東京大賞典も1番人気に応えられず、7着に敗れている。