POG Again

POG歴約20年

恐れ知らずの悩める良血馬

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ドレッドノータス

父ハービンジャー、母ディアデラノビア、母の父サンデーサイレンス

生産:ノーザンファーム、馬主:キャロットファーム 厩舎:栗 矢作芳人 2013/3/09

馬名の意味・由来:Dreadnoughtus(英語)世界最大の恐竜名。恐れ知らずより。世界に名を馳せ突き進んで欲しい。

 

新馬戦では好スタートを切り、スッと先行すると道中はぴったりと先頭の馬をマーク。1000m通過が1.02.4というスローペースを見てか、3コーナーから先頭を奪い直線では後続を2,3馬身離す。最後はナムラシングンに詰め寄られるも、余裕のある走りで1番人気に応え勝利した。勝ちタイム2.02.1は、京都芝2000mの2歳デビュー戦では歴代5位タイに相当する優秀なもので、2着ナムラシングン、3着ファスナハトは2戦目の未勝利戦をすぐ勝ち上がったように、レースレベルはある程度高かった。鞍上の武豊騎手は「競馬に行ってよさが出ました。実戦タイプですね。4コーナーの脚はよかったです。先々が楽しみな馬です。」とレース後語った。

続く前年からG3となった第2回ラジオNIKKEI杯京都2歳Sでは3番人気に支持され、まずまずのスタートからかなり楽に先行して、そこからコントロールしながら番手でレースをスローにという形。流石にちょっと掛かり気味ではあったが抑えて3角までペースを上げさせず、3~4角でも番手で仕掛けを待ちながら直線に入る。序盤でリスペクトアースの外から並びかけたいが、手応えほどは伸びない。それでもラスト1ハロンで徐々に伸びてきて、最後は辛うじて前に出て連勝を果たし、重賞制覇となった。主戦の武豊騎手は「少し行きたがるところがありましたが、向正面ではいい感じになりました。そして直線ではしぶとく脚を使ってくれました。能力の高さが感じられます。」と語った。

休養を挟んだ第65回フジTVスプリングSは外枠でやや出負け気味でポジション争いも苦しく、中団外からの競馬となった。道中も掛かり気味なぐらいだったが、向こう正面で落ち着き3~4角で外から押し上げに掛かるが、反応面で微妙で4角でも押し上げられずにロードクエストに並ばれて直線に向き、序盤であっさり抜かれて、ラスト1ハロンまでなだれ込むレベルでもなくという完敗だった。武豊騎手は「今まででいちばん折り合いがついていましたが、勝負どころで反応がありませんでした。」と残念がった。と同時に、長距離輸送で激しくイレ込み、力を出し切れなかった。「パドックから凄くて…。度外視したい。今度は落ち着いているし、使ったことでガス抜きになった。」と岡助手は反撃を誓った。

第76回皐月賞は、藤岡佑介騎手にスイッチ。ゲートは良かったが行き脚が微妙で中団に構え、2000mにしては58.4-59.5と速い流れの中、向こう正面で内目から押し上げながら3~4角で好位列の中目まで良いところで入っていったが、直線では失速してしまい13番人気で15着と勝ち馬との差は2.6秒という残念な結果になった。そしてレース後リフレッシュもかねてノーザンファームしがらきへ放牧に出されていたが、体調面が万全ではなく疲れが完全に抜けたという状況ではないことから、日本ダービー(G1)の出走を自重した。