10日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール」(主催・JRHA日本競走馬協会)で、1歳馬のセールが行われている。
上場番号151、ディープインパクト産駒の牝馬「ヘアキティーの2016」が1億5500万円で落札された。
母ヘアキティーは米国産でラブレアS(米G1)を制している。母父Wildcat HeirはStorm Cat系の種牡馬。落札者は里見治氏。
【上場No.151】
◆ヘアキティーの2016(牝、黒鹿毛)
父:ディープインパクト
母:ヘアキティー
母父:Wildcat Heir
販売者:(有)ノーザンレーシング
【セレクトセール速報】上場番号151番、ヘアキティーの2016(牝、父ディープインパクト)は「サトノ」の里見治氏が1億5500万円で落札!https://t.co/oGSQeXF2Nw #競馬 #セレクトセール pic.twitter.com/m5u2sycniL
— 競馬ラボ セレクトセール特集中! (@keibalab) 2017年7月10日
父は種牡馬界の不動のエース。父サンデーサイレンスに劣らぬ傑出した能力を持ち、2012年以降リーディングサイアーの座にある。「13年連続」という父の記録に迫ることは確実だろう。ワンランク上の瞬発力を武器とし、JRAのGⅠ勝利数は7世代で「39」という驚異的な数字。また、海外でも仏1000ギニーをはじめG1を7勝しており、能力は優に国際レベルに達している。
母は米18戦4勝。馬産の中心地ケンタッキーではなくフロリダで誕生した。4代母リーヴイットビーが米G3を勝っているものの、3代以内にこれといった活躍馬が見当たらない。ただ、近い世代にはストームキャット、ファピアノ、バックパサー、ミスタープロスペクターといった現代のアメリカを代表する主流血統が入っている。どちらかといえばダート向きだが、ディープ産駒なら芝OK。
母の父は現役時代にフランク・J・ドフランシス記念ダッシュS(米G1・ダ6ハロン)を含め12戦6勝の成績を残した。フロリダで誕生し、種牡馬としてもフロリダで繋養された。産駒は自身に似たダート向きのスプリンターが中心で、日本に入った産駒は、シゲルアセロラ(シンザン記念5着)、ルックスザットキル(東京スプリント5着)、ジャガーバローズ(2勝)と堅実に走っている。