11日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール」(主催・JRHA日本競走馬協会)で、当歳馬のセールが行われている。
上場番号379、ディープインパクト産駒の牡馬「コンテスティッドの2017」が2億円で落札された。9000万円からのスタートだった。全兄のサトノルーラー(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)は2015年の当セールで1億1000万円の値が付いた。本馬はその兄を所有する里見治氏が2億円で落札した。
本馬の母は米GIの勝ち馬。
【上場No.379】2億円
— POG Again (@PogAgain) 2017年7月11日
◆コンテスティッドの2017(牡、青鹿毛)
父:ディープインパクト
母:コンテスティッド
母父:Ghostzapper
販売者:社台ファーム pic.twitter.com/MclVZc3bpZ
父は種牡馬界の不動のエース。父サンデーサイレンスに劣らぬ傑出した能力を持ち、2012年以降リーディングサイアーの座にある。「13年連続」という父の記録に迫ることは確実だろう。ワンランク上の瞬発力を武器とし、JRAのGⅠ勝利数は7世代で「39」という驚異的な数字。また、海外でも仏1000ギニーをはじめG1を7勝しており、能力は優に国際レベルに達している。
母は米国産。北米で7戦5勝。ニューヨーク牝馬三冠のひとつエイコーンS(G1・ダ8ハロン)やテストS(G1・ダ7ハロン)など3つの重賞を制した。ミスタープロスペクター5×4、インリアリティ4×5など素軽いスピードを伝えるクロスが施されている一方で、重厚なロベルト系のアーチを母の父に持つ。ビッグレースでも底力負けしなかったのはこのあたりに秘密がありそうだ。
母の父は米国産。通算11戦9勝で米年度代表馬に輝いた。仕上がりが遅れてクラシックには間に合わなかったものの、3歳秋に本格化し、5歳春の引退までブリーダーズCクラシック(G1・ダ10ハロン)を含めて破竹の6連勝を飾った。00年代のアメリカを代表する名馬の1頭だった。種牡馬としてはダート中距離がベスト。日本ではワイルドフラッパーが牝馬のダート重賞を3勝した。