牡馬第７位：リシュブール
先週、藤原英昭厩舎の田中博司調教助手に「週末にすごい馬が入ってくるぞ」と聞いていたリシュブール（栗東・藤原英昭厩舎、牡、父キングカメハメハ、母ラストグルーヴ）。祖母がオークス、天皇賞・秋を制し、年度代表馬にも輝いたエアグルーヴで、ディープインパクト産駒の母ラストグルーヴも１戦１勝で引退となったが、セレクトセールで３億７８００万円（税込み）の超高額馬。それにキングカメハメハが交配されて生まれた初子を、函館競馬場で間近に見ることができた。８日に入厩したばかりだが、２歳馬と思えないほど落ち着いていて調教の風景の溶け込んでいた。
改めて田中博助手に感触を聞きにいくと、やはり上々のコメントが出てきた。「調教初日から環境の変化に左右されず、馬場にいっても、ゲート裏でも、周りを確認しながらすごく冷静に対処していた。初めて入厩したときのしぐさなんかは競馬にも出たりするけど、物事に動じない馬だね。いきなり馬場に行ってポンポン歩けるのはなかなかないこと。古馬の後ろを知らん顔でついてくる」と見たとおり、精神的に強そうなタイプだ。
能力的にも期待してよさそう。「バネがあって、ストライドもある程度大きい。走るであろうフットワークをしている。走りにブレもないし、入厩したばかりなのに芯がしっかりしている」と高評価だ。馬体は４６０～４７０キロくらいありそうとのこと。まずはゲート試験合格が目標だが、受かっても放牧には出さず、追い切りまでやっていく予定。調教に耐えられるようなら、そのまま次の札幌開催でデビューを迎える可能性もありそうだ。
