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指名馬情報:牝馬第1位

牝馬第1位:カトゥルスフェリス

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藤沢和厩舎のディープ娘2頭がデビュー/新馬戦

<新馬戦情報>

夏の新潟開催3週目に関東の名門、藤沢和厩舎から世界的な良血ディープインパクト産駒2頭がデビューする。11日(日)芝1800メートルのカトゥルスフェリス(牝)、同日芝1600メートルのサンクテュエール(牝)。いずれもノーザンファーム生産、クリストフ・ルメール騎手とのコンビ。来年の桜花賞、オークスを期待できるクラシック候補だ。

火曜朝5時、ディープ産駒の美少女2頭が美浦の坂路をさっそうと駆け上がっていく。「カトゥルスフェリスもサンクテュエールも手がかからないし、雰囲気のある馬。前向きですし、動きもいいですよ」。津曲助手の声が弾む。強烈に照り付ける太陽の光よりも2頭の表情と血統の方がまぶしいくらいに感じられる。

カトゥルスフェリスの母ステファニーズキトゥンは米国の名種牡馬キトゥンズジョイの代表産駒として知られ、BCフィリー&メアターフなどG1を5勝した。「きれいな馬ですね。均整のとれたシルエットをしていて、しなやかな走り」。馬体重は430キロでいかにもディープ産駒という軽いフットワークを見せる。

カトゥルスフェリスは桜花賞馬グランアレグリアと同じサンデーレーシング、サンクテュエールはフラワーCを制し、オークスで3番人気(9着)だったコントラチェックと同じキャロットファームが所有する。今年の牝馬クラシックを沸かせた藤沢和厩舎、ディープインパクト産駒の2頭とプロフィルが重なる。ともにクラブの募集総額8000万円で期待も大きい。

2週前追い切りは芝コース、1週前は坂路で併せ、甲乙つけがたい動きを見せた。デビュー戦は環境に慣れさせて臨ませるのが藤沢和流。そのため、木曜に美浦から新潟へ移動する予定だ。ルメールを背に来年の大舞台へ好発進を決める。【木南友輔】

◆藤沢和厩舎の2歳新馬戦 昨年は18頭を送り出し、7勝、2着2回、3着3回。勝率38・9%、連対率50%、複勝率66・7%という高い数字を残している。新潟では昨年2頭が出走し、ソルドラードが3着、スイープセレリタスが5着だった。