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指名馬情報:牝馬第10位

牝馬第10位:モーベット

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【新潟2歳S】モーベット快走 初タイトルへ動き“タイム以上”

 「新潟2歳S・G3」(25日、新潟)

 重賞4勝馬アイムユアーズを母に持つモーベットが、重賞初Vを目指して新潟に乗り込む。21日、最終リハのタイムは目立たなかったものの、古馬との併せ馬で軽快な走りを披露。素質馬ぞろいの藤沢和厩舎2歳勢において、真っ先に重賞タイトルを手にするか。また、栗東ではウーマンズハートが坂路で鋭い動き。前走と同舞台で、再び豪脚を見せつける。

 モーベットは木幡育(レースは福永)を背に、美浦坂路でフラットレー(4歳障害未勝利)と併せ馬。出だしの1Fは16秒8とゆったりしたペースで入り、残り3Fからペースアップ。リズミカルなフットワークでフィニッシュした。最初の1Fが遅かったため4F57秒4-40秒6-12秒6と全体時計は平凡ながら、タイム以上に快活な走りが目を引いた。

 「暑いなかで十分にケアをして元気ですし、しっかり乗り込んできているので調整に関しては問題ありません」と大江原助手。最終追いとしてはやや控えめに映るとはいえ、18日にも同坂路で4F55秒6-40秒0-12秒5のタイムを出している。「今週は新潟への輸送もありますし、馬が大体できていることもあります」と“予定通り”を強調した。滞在先の札幌で報告を受けた藤沢和師も「いい動きだったようだね。前走が強い内容だったし、放牧を経て随分落ち着いてきて、いい馬になってきた」と満足そうだ。

 モーベットをはじめ、レイデオロとレイエンダの半弟アブソルティスモ、11日の新潟新馬戦を快勝したカトゥルスフェリス、サンクテュエールと、既に厩舎から4頭の有望な2歳馬が勝ち上がっている。秋の開催へ向けて、さらに素質馬がスタンバイしており、来年のクラシック戦線を席巻しそうな勢いだ。「無駄なことに力を使わず、集中して走れています。いい瞬発力がありますから楽しみです」と同助手は自信を隠さない。能力の高さを見せつけて、きっちり初タイトルをつかみ取る。

 

【新潟2歳S】モーベット、越後の2歳王へ体力温存

 新潟2歳Sの追い切りが21日、東西のトレセンで行われた。美浦では6月の東京・新馬V以来となるモーベットが、暑さ対策も含んだ軽めのメニューで軽快な動きを披露。2カ月半ぶりも上々の仕上がりだ。藤沢和調教師の期待も大きいオルフェーヴル産駒がデビュー2戦目で重賞をゲットする。

 余裕残しの手応えに自信がにじみ出る。6月東京の新馬に続く連勝を目指すモーベットが、軽快なフットワークで上々の仕上がりを見せた。

 暑さがやや和らいだ朝一番の美浦。坂路をゆったりしたペースで駆け上がる。終盤を迎えても、木幡育騎手(実戦は福永騎手)の手綱は動かない。終始、馬任せのリズムでフィニッシュした。

 力を本番に温存する4ハロン57秒4-12秒6のソフト追いは、陣営の思惑通り。大江原助手は「先週も(3ハロン)40秒を切る稽古を2回こなしている。暑さをどう乗り切るかをポイントにやってきたが、元気があって実にいい雰囲気」と気配の良さを強調。さらに「気持ちに落ち着きが出て、集中して走れている。普段の一歩一歩のキャンターから進歩した感じがする」と成長をアピールする。

 今年、すでに10頭の2歳馬を送り出し、関東2位の4勝をマークする藤沢和厩舎。トレーナーは「以前とは牧場での育成技術が違う。昔は秋の東京から、なんて言っていたけど、今はそれじゃ間に合わなくなる」と率直に語る。時代の変化に第一人者として敏感に反応。最近は桜花賞馬グランアレグリアなど主力級を2歳の早い段階から積極的に投入している。

 「クラシックを意識できる馬。かなり強いよ」とその素質にほれ込むオルフェーヴル産駒も、言うまでもなく将来を見据えてのGIII参戦。札幌に滞在する調教師は「追い切りもいい動きだったみたいだしな。前走は強いレースだったし、美浦に帰厩してずいぶん落ち着きも出ている」と、力を込める。これまで管理馬を2頭(2008年ガンズオブナバロン12着、14年アヴニールマルシェ2着)しか送り込んでいない越後路の2歳決戦。令和の時代に3度目の正直を視界にとらえている。 

 

【新潟2歳S】モーベット集中 無傷2連勝で重賞制覇だ

 「第39回新潟2歳S」(25日、新潟)の追い切りが行われ、美浦ではデビュー2連勝での重賞制覇を狙うモーベット(牝=藤沢和)が軽快な動きを見せた。

 坂路馬なりで4F57秒4~1F12秒6。余力十分にフラットレー(4歳障害未勝利)と併入した。大江原助手は「輸送もあるので無理せず乗った。馬は元気ですね。ノーザンファーム天栄(福島)でもしっかり乗り込んでいるので」と順調ぶりに目を細める。

 6月東京の新馬戦(芝1600メートル)は7番手からメンバー最速の上がり3F33秒8で一気。「デビューの頃に比べて気持ちの面でも余裕が出て、無駄な力を使わなくなっている。集中して走れるようになった」と新馬V後の短期間で、着実な成長を感じている。母アイムユアーズはファンタジーSなど重賞4勝。2歳時からバリバリ活躍した点も心強い。「新潟マイルも東京と同じ左回りなので走りやすいと思う」。父オルフェーヴルが新馬Vを飾った新潟マイルで重賞初制覇を飾れば来春クラシックがはっきり見えてくる。

 

【新潟2歳S・血統調査】モーベット 大物感十分“奇跡の血量”

【新潟2歳S(日曜=25日、新潟芝外1600メートル)血統調査】新馬戦ではゲートの出が悪く、最後方からの競馬になったモーベットだが、最速の上がり33秒8の末脚で2着馬を2馬身突き放した。しかもラスト1ハロンは11秒2という驚きの瞬発力だった。

 父は2011年の3冠馬で、初年度産駒からエポカドーロ(皐月賞、日本ダービー2着)、ラッキーライラック(阪神JF、桜花賞2着、オークス3着)を送り出したオルフェーヴル。現2歳の第3世代は、先週日曜札幌5Rの新馬戦(芝1800メートル)をホウオウピースフル(ブラストワンピースの半妹)が快勝するなど、勝ち上がった5頭全てがデビュー勝ちを飾っており、なかなか好調だ。

 母アイムユアーズは牝馬の活躍馬を多く出したファルブラヴ産駒で、クイーンS連覇など4重賞を制覇。阪神JF・2着、桜花賞3着、オークス4着とGIでも好走した。

 4代母はオークス馬のダイナカール。ダイナカールの産駒では年度代表馬にも輝いたエアグルーヴがルーラーシップ、アドマイヤグルーヴ、フォゲッタブルなど多くの活躍馬を輩出し、傑出した存在となっている。

 モーベットの曽祖母セシルカットはエアグルーヴのひとつ上の半姉で、孫に金鯱賞3着のホワイトピルグリムが出る。

 ダイナカール系の中ではエアグルーヴを経てない非主流系に属するモーベットではあるが、サンデーサイレンスのいわゆる奇跡の血量18・75%(3×4)に加え、4×5×5のクロスが大物感を感じさせる。

 

怪物の子(美浦)

 さて、今週は2歳重賞第2弾の新潟2歳Sです。関東の注目株は藤沢和厩舎のモーベット(牝、父オルフェーヴル)ですね。放牧先の福島・ノーザンファーム天栄から7月25日に帰厩して、じっくりと乗り込まれてきました。大江原助手が「一番の魅力は瞬発力。新馬戦と同じ条件なので楽しみ」と、左回りのマイル戦で能力全開を期待するように、いかにも舞台は合いそうで走りっぷりに注目です。