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指名馬情報:牡馬第7位

牡馬第7位:アドマイヤベネラ

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12月21日

◆阪神芝1800m

アドマイヤベネラ(牡、ハーツクライ×ライフフォーセール、栗東・友道厩舎)
半姉ダノンファンタジー(阪神JF勝ち馬)。セレクトセール2億4840万円(税込)。「ハーツクライの産駒で、まだまだこの先良くなってきそう。放牧に出して成長を促して以前より馬はしっかりしてきたし、稽古の動きもいい」と友道師。調教はCWで一杯に6F61秒台、5F66秒台、1F12秒台の好時計をマーク。特筆すべきは併せ馬で、菊花賞ワールドプレミアを相手に先行したとはいえ併入、3戦2勝のラインベックには追走して先着と、デビュー前としては申し分ない内容だ。ドラフト時はデビューが遅れる情報もあり人気が落ちていた。実際デビューは遅くなったが、勝負をかけて取りに行った人は正解かも。鞍上はスミヨン騎手。

 

 

ダノンファンタジー半弟のアドマイヤベネラがC.スミヨン騎手でデビュー/関西馬メイクデビュー情報

【12月21日(土) 阪神芝1800m】

◆アドマイヤベネラ(牡、父ハーツクライ、母ライフフォーセール、栗東・友道康夫厩舎)

 半姉に阪神JFを勝ったダノンファンタジー(父ディープインパクト)がいる良血。本馬も2018年セレクトセール1歳にて、2億3000万円で落札されており、その評価の高さを値段が示している。

 ゲート試験に合格した後、一旦放牧へ出されて再入厩という形。ここまで栗東坂路とCWを併用して仕上げられているが、驚いたのは1週前追い切り。

 レースで騎乗予定のC.スミヨン騎手が跨って、CWでの3頭併せだったが、その相手はラインベックとワールドプレミア。最後の直線は真ん中で手前を替えないながらも食い下がる動きを見せ、ゴール直前ではワールドプレミアを差し返しそうな勢い。

 6F81.6秒はもちろん、後半3Fが38.0秒、11.9秒というのも秀逸。あとは実戦でどんなレースを見せてくれるか楽しみに待ちたい。

 

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姉ダノンファンタジーより「パワーが増す」
アドマイヤベネラが初陣へ

厳選!2歳馬情報局(2019年版)
第30回:アドマイヤベネラ

「アドマイヤ」の冠名で知られる名物オーナー、近藤利一氏が今年11月に亡くなった。GI日本ダービー(東京・芝2400m)を制したアドマイヤベカをはじめ、多数の名馬を所有し、国内外のビックタイトルを数多く手にしてきた。

 先週も、アドマイヤマーズが海外GIの香港マイル(香港・芝1600m)を制覇。近藤氏を弔うかのように、見事な勝利を飾った。

 さらに、これからデビューする2歳馬の中にも、近藤氏が見初めた注目の2歳馬がいる。栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するアドマイヤベネラ(牡2歳/父ハーツクライ)も、その1頭だ。

 近藤氏が同馬を購入したのは、昨年の夏。競走馬のセリ市「セレクトセール」において、2億3000万円(税別)の高値で落札した。

 近藤氏がそれだけ高く評価したのは、アドマイヤベネラの血統背景からだろう。なにしろ、昨年のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)の覇者で、今年の牝馬三冠レースでも人気を集めたダノンファンタジー(牝3歳/父ディープインパクト)が1つ上の姉にいるのだ。

 ダノンファンタジーは、2戦目の未勝利を勝ち上がると、続くGIIIファンタジーS(京都・芝1400m)も完勝。その勢いのまま、阪神JFも制して、2歳女王に輝いた。

 3歳になっても、GIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)を快勝。クラシックの主役と目された。

 ただ、肝心のクラシックでは、GI桜花賞(阪神・芝1600m)が4着、GIオークス(東京・芝2400m)が5着と、善戦までにとどまった。秋になっても、GIIローズS(阪神・芝1800m)では勝利を挙げながら、牝馬三冠最終戦となるGI秋華賞(京都・芝2000m)は8着に終わった。

 それでも、能力があることは確か。古馬になってからも、重賞戦線での活躍が期待されている。

 そんな姉を持つアドマイヤベネラだからこそ、近藤氏も惚れたのだろう。そして、同馬を管理する友道厩舎スタッフの評価も高いという。その様子を関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「まず、友道調教師に話を聞いてみると、『(アドマイヤベネラは)490㎏〜500㎏の大型馬で、やや緩さは残るものの、能力はあると思う』と言っていました。助手の方もいい感触をつかんでいるようで、『走りそうだね。調教をするうちによくなってきた』と話しています。能力の高い馬がそろう友道厩舎の中でも、アドマイヤベネラはなかなかの評価を得ていましたね」

 また、厩舎スタッフは、姉ダノンファンタジーとの比較についてもコメントしている。先のトラックマンが続ける。

「父がディープインパクトからハーツクライに代わって、スタッフは『パワーが増した』と話していました。ただし、手脚は素軽く、姉と同じく『芝が合っていそう』とのこと。なお、姉は1800m以下に勝ち星が集中していますが、アドマイヤベネラは『もっと距離がもちそう』と、スタッフは見ています」

 デビュー戦は、12月21日の2歳新馬(阪神・芝1800m)。鞍上は、クリストフ・スミヨン騎手が務める予定だ。

 スタッフの期待どおりの走りを見せ、亡きオーナーをさらに喜ばせることができるのか。アドマイヤベネラの初陣に注目である。