牡馬第9位:フラットレー
藤沢厩舎がダービー連覇の夢を託す
フラットレーは「ムチャクチャいい」
同馬はすでに美浦トレセン入り。藤沢厩舎のもとで日々調教を積んでいるが、そのポテンシャルについては早くから噂になっていた。
「動きはムチャクチャいいですね。これは走ると思いますよ」
そう語るのは、育成を行なったノーザンファーム空港牧場の樋口政春氏。さらに同氏は、この馬のよさについてこう評した。
「父ハーツクライの子どもですが、これは”いいハーツクライの子”ですね。馬っぷりがいいし、背中の感触もいい。実際の馬体重よりもっと大きく見えます。バランスがいいので、故障もしにくそうですよね」
こうした血統背景と、牧場での動きのよさが評判となって、フラットレーへの期待はファンの間でも日増しに高まっている。先述の樋口氏が続ける。
「(フラットレーは)スピードのある血統ですよね。兄のムーンクエイク(セン4歳/父アドマイヤムーン)は気性の難しいタイプでしたが、こちらは利口。順調に成長しています。やはり、クラシックに乗せたい1頭ですね」
デビューへ向けて、着実に準備が進められているフラットレー。8月13日の2歳新馬(札幌・芝1800m)がその舞台となる予定だ。