牝馬第3位:リアアメリア
【POG】伸びやかな走りと気品、リアアメリア/ねぇさんのトレセン密着
ダービーが終われば次のダービーへ。北海道組は続々と移動し、トレセンはいつもどおりとはいえ、ひと区切りついた雰囲気もあります。いよいよ2歳戦がスタートしますが、その中でも注目すべきはやはり土曜5レースに出走するリアアメリアでしょう。
デビュー戦からコンビを組む川田騎手とは先週の追い切りで初めてコンタクトをとっています。馬なり程度でしたが、伸びやかなその走りは目が留まりました。
そして、続いて今週も川田騎手が手綱をとっており、先週とは違って終いを伸ばしていましたが、さらに目がいってしまうかんじで。きっとリアアメリアにとってはまだ“試運転”の段階なのでしょうが、とても伸びやかに走っていました。
印象的だったのは、追い切り後に上がってきた様子。安田記念に出走するダノンプレミアムと並んで歩いていましたが、実に堂々としていたんです。ダノンプレミアムもやはりゼッケンが見えなくても思わず目が行ってしまうほど雰囲気のある馬なのですが、そんなプレミアムにひけをとらない気品を感じました。気持ちが入ると若干うるさい態度を見せることもあるので、そのあたりもレースを重ねていってどう変わってくるのか、注目です。
厩舎サイドによれば、川田騎手は「先週より動きがよく、馬も走ることを理解しているのかな」と話していたそうです。
お嬢さまオーラたっぷりのリアアメリア、注目せずにはいられませんね。
始まります(栗東)
開幕戦は阪神の芝マイル。過去、この開幕戦の勝ち馬から17年のケイアイノーテック、13年のレッドリヴェールと勝ち馬が出ていますね。特に13年のレースは今年と同じ、6月1日の施行でした。今年、最も注目を集めるのが中内田厩舎のリアアメリア(牝、父ディープインパクト、母リアアントニア)でしょう。ここ数週、取材に行った他の厩舎で「あの中内田厩舎の2歳、やっぱり走るの?」と何度、聞かれたことか…。
普段から調教をつけている片山助手の感触など詳しい話は先週、更新した「いよいよ来週」で書いたんですが、先週は芝コースで軽めだったメニューが、今週はCWコースで最後に手綱を動かす、負荷を強めたもの。とはいえ、もちろん一杯ということもなく、反応を確かめる程度という表現が正しいでしょうか。それでも抜群の推進力で伸びていきました。
もちろん、メイチの仕上げではないと思いますが、3月下旬の入厩→ゲート試験合格→デビュー戦まで青写真通りに進んでいるのが非常に心強い。片山助手が「絶対値が上」という能力を出せる態勢は整っていると思いますよ。中内田厩舎は昨年、東京で迎えた開幕日の新馬、ダノンファンタジーがあのグランアレグリアの2着でしたが、今年はしっかりと白星発進といきたいところです。
【今日のキラ星】リアアメリア
【阪神5R】母リアアントニアは米GI・BCジュベナイルフィリーズの覇者。非凡な能力に加え、早熟性も秘めた血筋だ。今週29日にCW6ハロン82秒3-11秒5という古馬顔負けの好時計をマークしたように、この時期の2歳馬としては完成度がずば抜けている。「真面目に走るし、操縦性も高い」と猿橋助手。精神面でも隙がなく、勝ち方が焦点だ。