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これが日本近代競馬の結晶だ

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ディープインパクト

父 サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘア、母の父 Alzao

生産者:ノーザンファーム 馬主:金子真人ホールディングス 厩舎:栗 池江泰郎 2002/3/25

馬名の意味・由来:0歳時にセレクトセールで落札した金子真人が、このときの瞳の輝きに衝撃を受け、また多くの人々に強い衝撃を与える馬になって欲しいという思いから名付けた。

 

2004年12月19日阪神の2歳新馬戦芝2000mで武豊を主戦騎手に据えてデビュー。以降、引退まで手綱を握った。レースでは上がり3ハロン33秒1の脚で、のちに金鯱賞・マイラーズカップなど重賞4勝し安田記念で2着となるコンゴウリキシオーに4馬身の差を付けて勝利。続く2戦目は2005年1月22日の若駒ステークスでは最後方から競馬をし、4コーナーに入っても先頭の馬から10馬身程度の差があったが、直線で一気に突き抜け5馬身差で勝利。この勝ちっぷりで、ディープインパクトの名が一気に全国区となり、三冠達成を確実視する声もあった。 

 

 続く皐月賞トライアル第42回弥生賞で、関東初出走となった。2歳王者のマイネルレコルトや京成杯を制したアドマイヤジャパン以下にクビ差ではあったものの、鞭を一回も振るわずに勝利し、クラシックの最有力候補に躍り出る。 第65回皐月賞では単勝1.3倍の1番人気に支持され、レース開始直後にいきなり躓き落馬寸前まで体勢を崩し、ほかの馬から4馬身ほど離れた最後方からの競馬になった。さらに向こう正面でローゼンクロイツと接触する場面があった。それでも、4コーナーでディープインパクトの気を抜く素振りを感じた武豊がレースで初めて鞭を入れると、直線では2着のシックスセンスに2馬身半の差をつけ勝利。勝利騎手インタビューで武豊は「いや、もうパーフェクトですよ、ホントにね。走っていると言うより飛んでいる感じなんでね」という愛馬の乗り味について例えを残した。

2005年5月29日、迎えた第72回東京優駿。左回りのコースは初めてだったが、単勝1.1倍とハイセイコーの持っていた単勝支持率最高記録を更新する人気となった。スタートは皐月賞同様に出遅れ、道中は後方につけるも、4コーナーでは横に大きく広がった馬群の最外を通り、直線では1頭先に抜け出したインティライミに残り200メートル地点で並んでから同馬を突き放して5馬身の差をつけ、前年のキングカメハメハに並ぶ2分23秒3のレースレコードタイで優勝。1992年のミホノブルボン以来となる史上6頭目の無敗の二冠を達成した。

秋初戦となった第53回神戸新聞杯は、最後方から2番手の位置でレースを進めたが、直線に向くと先頭に立ち、2着シックスセンスに楽に2馬身半の差をつける完勝。勝ちタイム1分58秒4はトウショウボーイが持つ従来の記録を塗り替えるレースレコード。菊花賞に向けて順調なスタートを切った。そして三冠のかかった2005年10月23日の第66回菊花賞。単勝式オッズは1.0倍(100円元返し)という圧倒的な人気に推された。好スタートを切ったものの、スタート後の最初の3コーナーから掛かってしまったため、武豊は馬群の内側に入れ、前に行くのを防いだ。その後馬群の中団で落ち着いたディープインパクトは、直線で先に抜け出していたアドマイヤジャパンを差し切り2馬身差をつけて優勝。シンボリルドルフに続いて、21年ぶり史上2頭目の無敗での三冠馬となった。